ウホッ!いいゲーム!や ら な い か?
2006年9月25日 ゲーム
最近プレイしたゲームについて特に良かった物を自分の見解に添えて評価をしていきたい。
9月28日更新。さすがにありゃねーわ。
評価は★5つで満点。☆は★の半分の点。
・智代アフター(PC) ―――――――――――人生の宝物を探しにいこう――――――――――――――――――
作画 :★★★★
ここに文句を言う人間はかなり少数だろう。もし文句を言う人間がいるとしたらそれは熱心な樋上ファンだろう。
キャラの描き方は勿論、日常の背景の描き込み方もかなり手が込んでいる。
ストーリー :★★★
終盤のネガティブな展開や強引な展開に嫌気が差す人間が多いだろう。
それによって「世界はかくも美しい」「永遠に続く愛」
といった製作者の意志を正確に受け取ることが出来ない人間が多いのではないだろうか。
これについてはただただ制作時間不足だという風に自分は解釈している。
だが、それに至るまでの展開が麻枝氏を「君は確実に驚くべき天才だよ。大博士(グランドプロフェッショナル)」と呼ばざるを得ない。
もしあなたが、何故「朋也」が「とも」の為に学校を作ろうとしたかという事の真の意味を知ったならば
あなたは麻枝氏の緻密な構想の前に頭を下げざるをえないだろう。
意外性 :★★★
私は「博士の愛した数式」という小説を読んだことがあるのだが、それによって一番の驚き所で
少し意外性が減ってしまったのが残念だった。
ただ、その小説とこのゲームとは構成人物やストーリーが全く違うのでそれはかなり救いになっている。
それ以外はある程度予想がついた。
熱中度 :★★★★
暗い話あり楽しい話ありギャグありのメリハリのついた日常によって日々を退屈に感じなかった。
音楽 :★★★★☆
相変わらずKEYは音楽が凄過ぎます。ご馳走様。
ボーカル曲のLight colors、Life is Like a Melodyは何度も何度も聞き入ってしまう良曲。
この作品に共感できた人間だったら歌詞を見て二度は泣けると思います。
日常曲もかなりのレベル。作風に合わせて静かめの音楽を作ったようだが、その静かな曲調が
作品自体を引き立てている。もちろん曲が印象に残らないということは無い。
声優 :★☆
智代の声優が高い性質だったので違和感を覚える。
また「とも」の声優の声はある程度低い。
智代の声優はともかく「とも」の声優の声は最後まで慣れることが出来なかった。
声優の演技力不足はともかく、声優のミスチョイスが痛かった。
キャラ :★★★
可南子が存在していなかったここまで日常にはまることは無かったんだろうな・・・。
と思うほど序中盤は彼女の存在が欠かせない。
それ以外のキャラに関しては魅力不足を否めない。「とも」はマスコットだからしょうがない面はあるんだろうけど。。。
智代アフターは朋也との懐かしい思い出を智代がインターネット上で書き綴った物語であるから(私はそう解釈している)
ある意味では智代が自分自身のことを強く美しく描かないのは当然なのだが、智代の性格は本編と違い終始弱気でネガティブ
な人間性を垣間見せている。
総評 :★★★
AIR,CLANNADに引き続き、絶対的な父性が存在しない作品。麻枝氏は父性的なキャラをストーリーに組み込む
ことが苦手なのではないだろうか。(父性=父親では無い。であるからこの場合父性≠直幸、秋生)
この作品では智代の人間としての弱さが目立ち、腐ったり落ち込んだりする場面が多かった。
当然だろう。昔の智代は体力は強くとも精神的に弱く、それが数年内に簡単に性格が変わるとは思えない。
鷹文の自殺未遂は智代の行動にかなりの影響を及ぼし家族の絆を深めるに至ったが、逆にそれが自分の愛する人を逃すまいとする
異常な愛着を生み出してしまった。
もし、智代に幼少の頃から自分を引っ張っていってくれる存在があったならば、愛する者以外の回りが見えない性格は
改善されていただろう。
BADENDはその智代の特徴がもろに出てしまった終局の形の一つだろう。
夢 に 出 る ぞ !
・AIR(PS2) ―――――The 1000th summer――夏はどこまでも続いてゆく。彼女が待つ、その大気の下で――――――――
作画 :★★☆
キャラは樋上いたる氏の作画。発売当初にプレイしていたならまだ印象は悪くなかったけど、今見ると正直あんまり印象派良くないでぃす。
彩色はいいんだけどねー。
背景画は当時としてはいいんでないかレベル。鳥肌が立つほど凄い背景は無いと思う。
ストーリー :★★★★
DREAM、SUMMER、AIRの三部構成。
まずDREAMから。
あまりにも退屈で、正直プレイをしている自分に嫌気がさしたが最後まで諦めなければ良い事がある!
と信じてプレイした。そこまでプレイヤーに覚悟をさせるゲームって一体何なんだ。
佳乃→美凪→観鈴の順番でプレイしたが、特に美凪のストーリーは既に結末が予想出来てしまっていて、
あまりにも味気ない時間が続いた。序盤に「みちるって実は生まれて来れなかった美凪の妹なんじゃね?」
と完全にピンポイントで大正解を引き当ててしまったことを知った時は大ショックでした。
佳乃の事はあえて触れないでおこう。いらない子だからw(ゴメソ)
観鈴についてはAIR編の伏線になるであろう重大なストーリーだろうから穴の開くほど真剣にプレイしました。
晴子すげー奴だなwと見下しつつも中々に感動できるストーリーでした。
SUMMERについて。
私的に最も盛り上がった場面。本当に退屈なDREAM編をクリアすると御褒美として登場する。夕焼けが綺麗。
なんでDREAM編でこういう風な躍動感を描けなかったんだと声高に叫びたくなる程素晴らしい名作。
これが無かったらこのソフトを凡百のゲーム認定していましたよ私は。
柳也、裏葉、神奈、どれをとっても大変魅力的なキャラ揃いである。ってか裏葉に惚れそw
戦闘シーンもありましたが張り詰めた緊張感や柳也の機知、奇策がとても見もので楽しめた。
また八百比丘尼がお隠れになるシーンではさすがに感情移入出来ないかと思いきや、いつの間にか
神奈の人間性が好きになっていたため母娘の永久の別れにほんのりと涙が出てきた。
不謹慎だが樋上絵の下目遣いカワイスw
AIRについて
あまりの泣け泣け展開にウンザリしました。確かにサプライズは色々あったけどさ。
晴子が温泉旅行に行ってたのは実は橘の家に行って観鈴を実子にする為だったとかさ。
もう、迷わない晴子の姿勢にはある程度の感動を覚えました。確かに泣きました。
ですが、延々と繰り返される好き好き攻勢、もう離さない攻勢には胸焼けがしてきます。
似たようなシナリオにkanonの真琴シナリオがありますがこっちの方が巧みな演出、終盤でも色々なキャラが絡んでくる
ストーリー展開で共感が持てます。(俺しかそうは思わないんだろうがなw)
「あの子、どうしたの」(名雪)
「お母さんは脇役でいいから」(秋子さん)
「いってらっしゃい」(秋子さん)
こういうさりげない演出をAIR編に組み込んで欲しかったです。
その点AIR編は直球過ぎてちょっと。。。
意外性 :★★★
うん、まぁ、すごい壮大なストーリー展開に驚いた。「The 1000th summer」はダテじゃないなw
でもストーリー評価で書いた美凪の妹のようにあまりにも予想出来る部分が多かったのは残念。
その分大きく減点させてもらう。
熱中度 :★☆
あまりに退屈な日常でヒロインに魅力が無いしギャグが笑えない。開発者は面白いと思ってギャグを散りばめているようだが
正直引いた。聖のギャグ「今日のメニューは赤飯だ」や麻枝氏が体を張った「いやっほー!国崎最高ー!」
等いくつかは面白いギャグがあった。
音楽 :★★★★★
これは素直に言っておこう。同メーカーのCLANNADはおろか、同業界でこのゲームに匹敵する程の音楽を提供している
ゲームソフトは無いのではないだろうか。もしあったとしても五本指には入るはずである。
これはAIRをプレイした誰もが思うことだろうが「鳥の詩」がはんぱないw
他のボーカル曲「Farewell song」と「青空」が霞んで見える。
私はわざわざこの曲を聴くためにBOSEのTriportを買いましたw
声優 :★★★★☆
とてもはまり役が多い。聖、神奈、みちる、晴子、裏葉、柳也、往人、ポテトって、メインヒロイン以外全員じゃんw
っていうか、関西弁と晴子の声優ほど相性が良いモノはないなw(ケルベロス)
キャラ :★★★☆
ここら辺はSUMMER編の3キャラに救われている評価ですね。
まさかこいつらを好きになるとは到底思えなかったのに。。
本編についてはあまりにもヒロインに魅力が無いので辟易としていました。
(実は観鈴にも殆ど感情移入が出来なかった。)
サブキャラと主人公については良し。
聖は面白いし、ポテトはピコピコ言うし(ピコピコ?)、晴子も破天荒な性格しているし、
往人も実はお気に入り。
ちなみに往人がカラスになったときは面白さが激減しました。
総合 :★★★☆
樋上絵は下目遣いがカワイイ。以上。(待て待て)
上の文章で何回か泣いた発言をしたんだけど、実はそれほど感動(無理矢理泣いた感がある)は出来なかったし、
今後の人生に生かせるものは何も無いだろう。
家族というテーマについてはCLANNADで散々ご馳走になったし、演出はあちらの方が上であるので、
AIRが霞んで見えたのかな。
・Ever17−The out of infinity(PS2) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
い
かつて交わした約束と。
か
還
る
べ
き
場
所
へ
。
作画 :★★★
そう特筆するべき点は無い無難な感じ。ちょっとだけ古臭い作画かもだよ。一枚絵の一部はゾクっとするほど綺麗。
ストーリー :★★★★★
あまりに緻密に組まれたストーリーに誰もが驚きを隠せないだろう。
某ゲーム評価サイトでは97%の人がこのストーリーの先を読むことが出来なかった。
っていうかこのゲームは謎を解こうとしてはダメです。
素直に騙されましょうwそうしたらあなたは勝ち組です。
っていうかこのゲームって絶対ネタバレ禁止なんですよw
分かってしまったらこのゲームの価値が無くなるから。
「ポートピア連続殺人事件」の犯人を最初から知っていてプレイするようなモノですw
意外性 :★★★★★
まさか○◇が□○☆×だなんて、余程ひねくれていない限り想像しませんですからw
このゲームは全てが伏線になっているので思わぬ所に真実の鍵が存在するかも。
でもその鍵を見つけようとするのは本当に自分の人生をつまらなくするような物です。やめましょう。
つーかおまっwゲームのパッケージのイラスト何だよw危険なイラスト掲載すんなw
熱中度 :★★☆
ストーリーと意外性がこれほどまでに高評価なのに関わらず熱中度がこれほど低いのは、
完全に序盤のストーリー展開のせい!
八神ココって奴がいるんですけどもね、こいつホントに電波ギャグを飛ばしすぎ。
AIRのギャグより笑えない。一瞬でも八神ココをカワイイと思った自分が馬鹿だった。
後、水中の牢獄に閉じ込められている割には緩慢なストーリー展開。
この緊張感の無さのせいで私は何回も、「クソつまんねー」を連呼していました。
いまから考えればそれすらも全ては伏線だったのですが、プレイ時の自分が気づくはずも無く。
正直にメインヒロインの八神ココ編がつまんなかったこのディスクを叩き割る所でした(本気)
音楽 :★★☆
単純に音楽として聴いてみた場合評価は低い物になるが、このゲームの中ではシナリオを引き立てる良音であると思う。
声優 :★★★
ココの声って花穂じゃんwカワイス。無難にキャラにあっている。少年編のココの寂しげな声も中々堂に入っている。
つぐみの声も顔とマッチしていてグッド。空は普通。少年も普通。倉成も普通。
キャラ :★★★☆
最初はウザいだけだけど、段々気に入っていくキャラが多いと思う。
ココも最初は電波女氏ね(酷過ぎ)って感じだけど、実はかなり繊細な性格なのと神秘性にやられた。
八百比丘尼(AIRとは違う)の話を聞いているときは本当にゾクっとした。
つぐみは女キャラの中では一番人気があるんじゃないかな。ただストーリーに引く人も一番多いと思うけど。
AIRと比較してもなんら遜色が無い程残酷なストーリーだよな。
あまりに切ない。。。(号泣)
まぁ、それはさておき田中優美清春香菜。この○×△伏線の女!
僕が最も好きになったキャラです。
めっちゃ頑張ったのにかなり報われていないような気がするなぁ。
まぁ最終的に幸せになれたからいいか。
つーかこいつの○★が※≠√だなんて本当に切なくなりますよね。。。。
ちなみに私が田中優と少年とのやりとりで気に入ったセリフは
「優は最初に僕に会ったとき言ってたじゃないか。
I am You!って。
あなたは私
私はあなた、
You are Me
ひとりぼっちじゃない。」
ごめん、俺男だけど少年に惚れたわwさらっとこんな事が言える少年に乾杯。
後はサラと空かぁ、まぁこいつらの紹介はいいやw
本当はどうでもいいなんてことは言ってはならないんだけどね。
このゲームでは誰一人欠けてもゲームは成立しない。
だから、誰一人として重要で無いキャラなんていない。
ホントそこが他のゲームとは大幅に違う所だな。
後、最後に倉成武。私は古河秋生並にあなたの事を尊敬します。
総合 :★★★★☆
このゲームは正にゲームの中のゲーム。ゲームでなければ表現出来ないゲーム。
映画でもドラマでもでも演劇でもゲーム以外のメディアでは表現してはならないゲーム。
やろうと思えば出来るんだけど、どうしてもある部分が不自然になってしまうからね。
小説でやろうと思えば出来るか?
否。今度は別の問題で不都合が生じる。
あと、本当にこの作品は凄くおすすめなんだけど、一つだけ残念なことが。「絶対に解けない謎」が複数個存在している事。
ストーリーを盛り上げる為の演出なのかも知れないがそこはちょっと残念。
後はシステムもいいし、クリア後の特典は凄く嬉しいし、
ココ編だけだったら何回もやりたくなるような熱中度をもっているし、ゲームとしてはかなりイイ線をいっていると思います。
そして何故かこのゲームって廉価版が2000円で売ってるんだよね。。。価格面からしても小学生が買えるような値段だし、手軽に手が出せる。
でも2000円だからって評価を甘くした訳ではないよ!これは本当!
・最後にCLANNADを一言評価だけ(PS2) ――春。ありふれた学園生活から始まる、人と町の物語。―――――――――――
作画 :★★★★
杏と椋のそれぞれのキスシーンと有紀寧の友達以外の立ち絵は本当に良い。特にアフターラストの渚の表情は秀逸。あれぞ母。
ストーリー :★★★★★
アフター以外にもいいストーリーはいくらでもあった。麻枝氏と涼元氏がメインで手がけたストーリーは全部心に残る。
意外性 :★★★
あえて挙げるなら、渚のみならず汐まで殺そうとしたこと。悲しかったのもあるし、怒りが込み上げてきたのもある。
熱中度 :★★★★☆
春原がいます。説明はこれだけでよろしいか?
音楽 :★★★★☆
私はこの音楽をこの先何年も何年も聞き続けるだろう。そしてその度にこのストーリーを思い出すだろう。
声優 :★★★★
かなりイメージがぴったりだと思う。だけどここは前作には及ばないかな。
キャラ :★★★★★
朋也がいる秋生さんがいる早苗さんがいる風子がいる祐介さんがいることみがいる春原がいる直幸がいる汐がいるなにより渚がいる。
総合 :★★★★★
天晴れ、CLANNADは日ノ本一の兵なり。現在までにプレイした最高のADVゲームです。
・
・
・
・
かなり偏った評価になりましたね。
もしこの評価を見てここはおかしいだろ!
という点があったら是非ご指摘を。
9月28日更新。さすがにありゃねーわ。
評価は★5つで満点。☆は★の半分の点。
・智代アフター(PC) ―――――――――――人生の宝物を探しにいこう――――――――――――――――――
作画 :★★★★
ここに文句を言う人間はかなり少数だろう。もし文句を言う人間がいるとしたらそれは熱心な樋上ファンだろう。
キャラの描き方は勿論、日常の背景の描き込み方もかなり手が込んでいる。
ストーリー :★★★
終盤のネガティブな展開や強引な展開に嫌気が差す人間が多いだろう。
それによって「世界はかくも美しい」「永遠に続く愛」
といった製作者の意志を正確に受け取ることが出来ない人間が多いのではないだろうか。
これについてはただただ制作時間不足だという風に自分は解釈している。
だが、それに至るまでの展開が麻枝氏を「君は確実に驚くべき天才だよ。大博士(グランドプロフェッショナル)」と呼ばざるを得ない。
もしあなたが、何故「朋也」が「とも」の為に学校を作ろうとしたかという事の真の意味を知ったならば
あなたは麻枝氏の緻密な構想の前に頭を下げざるをえないだろう。
意外性 :★★★
私は「博士の愛した数式」という小説を読んだことがあるのだが、それによって一番の驚き所で
少し意外性が減ってしまったのが残念だった。
ただ、その小説とこのゲームとは構成人物やストーリーが全く違うのでそれはかなり救いになっている。
それ以外はある程度予想がついた。
熱中度 :★★★★
暗い話あり楽しい話ありギャグありのメリハリのついた日常によって日々を退屈に感じなかった。
音楽 :★★★★☆
相変わらずKEYは音楽が凄過ぎます。ご馳走様。
ボーカル曲のLight colors、Life is Like a Melodyは何度も何度も聞き入ってしまう良曲。
この作品に共感できた人間だったら歌詞を見て二度は泣けると思います。
日常曲もかなりのレベル。作風に合わせて静かめの音楽を作ったようだが、その静かな曲調が
作品自体を引き立てている。もちろん曲が印象に残らないということは無い。
声優 :★☆
智代の声優が高い性質だったので違和感を覚える。
また「とも」の声優の声はある程度低い。
智代の声優はともかく「とも」の声優の声は最後まで慣れることが出来なかった。
声優の演技力不足はともかく、声優のミスチョイスが痛かった。
キャラ :★★★
可南子が存在していなかったここまで日常にはまることは無かったんだろうな・・・。
と思うほど序中盤は彼女の存在が欠かせない。
それ以外のキャラに関しては魅力不足を否めない。「とも」はマスコットだからしょうがない面はあるんだろうけど。。。
智代アフターは朋也との懐かしい思い出を智代がインターネット上で書き綴った物語であるから(私はそう解釈している)
ある意味では智代が自分自身のことを強く美しく描かないのは当然なのだが、智代の性格は本編と違い終始弱気でネガティブ
な人間性を垣間見せている。
総評 :★★★
AIR,CLANNADに引き続き、絶対的な父性が存在しない作品。麻枝氏は父性的なキャラをストーリーに組み込む
ことが苦手なのではないだろうか。(父性=父親では無い。であるからこの場合父性≠直幸、秋生)
この作品では智代の人間としての弱さが目立ち、腐ったり落ち込んだりする場面が多かった。
当然だろう。昔の智代は体力は強くとも精神的に弱く、それが数年内に簡単に性格が変わるとは思えない。
鷹文の自殺未遂は智代の行動にかなりの影響を及ぼし家族の絆を深めるに至ったが、逆にそれが自分の愛する人を逃すまいとする
異常な愛着を生み出してしまった。
もし、智代に幼少の頃から自分を引っ張っていってくれる存在があったならば、愛する者以外の回りが見えない性格は
改善されていただろう。
BADENDはその智代の特徴がもろに出てしまった終局の形の一つだろう。
夢 に 出 る ぞ !
・AIR(PS2) ―――――The 1000th summer――夏はどこまでも続いてゆく。彼女が待つ、その大気の下で――――――――
作画 :★★☆
キャラは樋上いたる氏の作画。発売当初にプレイしていたならまだ印象は悪くなかったけど、今見ると正直あんまり印象派良くないでぃす。
彩色はいいんだけどねー。
背景画は当時としてはいいんでないかレベル。鳥肌が立つほど凄い背景は無いと思う。
ストーリー :★★★★
DREAM、SUMMER、AIRの三部構成。
まずDREAMから。
あまりにも退屈で、正直プレイをしている自分に嫌気がさしたが最後まで諦めなければ良い事がある!
と信じてプレイした。そこまでプレイヤーに覚悟をさせるゲームって一体何なんだ。
佳乃→美凪→観鈴の順番でプレイしたが、特に美凪のストーリーは既に結末が予想出来てしまっていて、
あまりにも味気ない時間が続いた。序盤に「みちるって実は生まれて来れなかった美凪の妹なんじゃね?」
と完全にピンポイントで大正解を引き当ててしまったことを知った時は大ショックでした。
佳乃の事はあえて触れないでおこう。いらない子だからw(ゴメソ)
観鈴についてはAIR編の伏線になるであろう重大なストーリーだろうから穴の開くほど真剣にプレイしました。
晴子すげー奴だなwと見下しつつも中々に感動できるストーリーでした。
SUMMERについて。
私的に最も盛り上がった場面。本当に退屈なDREAM編をクリアすると御褒美として登場する。夕焼けが綺麗。
なんでDREAM編でこういう風な躍動感を描けなかったんだと声高に叫びたくなる程素晴らしい名作。
これが無かったらこのソフトを凡百のゲーム認定していましたよ私は。
柳也、裏葉、神奈、どれをとっても大変魅力的なキャラ揃いである。ってか裏葉に惚れそw
戦闘シーンもありましたが張り詰めた緊張感や柳也の機知、奇策がとても見もので楽しめた。
また八百比丘尼がお隠れになるシーンではさすがに感情移入出来ないかと思いきや、いつの間にか
神奈の人間性が好きになっていたため母娘の永久の別れにほんのりと涙が出てきた。
不謹慎だが樋上絵の下目遣いカワイスw
AIRについて
あまりの泣け泣け展開にウンザリしました。確かにサプライズは色々あったけどさ。
晴子が温泉旅行に行ってたのは実は橘の家に行って観鈴を実子にする為だったとかさ。
もう、迷わない晴子の姿勢にはある程度の感動を覚えました。確かに泣きました。
ですが、延々と繰り返される好き好き攻勢、もう離さない攻勢には胸焼けがしてきます。
似たようなシナリオにkanonの真琴シナリオがありますがこっちの方が巧みな演出、終盤でも色々なキャラが絡んでくる
ストーリー展開で共感が持てます。(俺しかそうは思わないんだろうがなw)
「あの子、どうしたの」(名雪)
「お母さんは脇役でいいから」(秋子さん)
「いってらっしゃい」(秋子さん)
こういうさりげない演出をAIR編に組み込んで欲しかったです。
その点AIR編は直球過ぎてちょっと。。。
意外性 :★★★
うん、まぁ、すごい壮大なストーリー展開に驚いた。「The 1000th summer」はダテじゃないなw
でもストーリー評価で書いた美凪の妹のようにあまりにも予想出来る部分が多かったのは残念。
その分大きく減点させてもらう。
熱中度 :★☆
あまりに退屈な日常でヒロインに魅力が無いしギャグが笑えない。開発者は面白いと思ってギャグを散りばめているようだが
正直引いた。聖のギャグ「今日のメニューは赤飯だ」や麻枝氏が体を張った「いやっほー!国崎最高ー!」
等いくつかは面白いギャグがあった。
音楽 :★★★★★
これは素直に言っておこう。同メーカーのCLANNADはおろか、同業界でこのゲームに匹敵する程の音楽を提供している
ゲームソフトは無いのではないだろうか。もしあったとしても五本指には入るはずである。
これはAIRをプレイした誰もが思うことだろうが「鳥の詩」がはんぱないw
他のボーカル曲「Farewell song」と「青空」が霞んで見える。
私はわざわざこの曲を聴くためにBOSEのTriportを買いましたw
声優 :★★★★☆
とてもはまり役が多い。聖、神奈、みちる、晴子、裏葉、柳也、往人、ポテトって、メインヒロイン以外全員じゃんw
っていうか、関西弁と晴子の声優ほど相性が良いモノはないなw(ケルベロス)
キャラ :★★★☆
ここら辺はSUMMER編の3キャラに救われている評価ですね。
まさかこいつらを好きになるとは到底思えなかったのに。。
本編についてはあまりにもヒロインに魅力が無いので辟易としていました。
(実は観鈴にも殆ど感情移入が出来なかった。)
サブキャラと主人公については良し。
聖は面白いし、ポテトはピコピコ言うし(ピコピコ?)、晴子も破天荒な性格しているし、
往人も実はお気に入り。
ちなみに往人がカラスになったときは面白さが激減しました。
総合 :★★★☆
樋上絵は下目遣いがカワイイ。以上。(待て待て)
上の文章で何回か泣いた発言をしたんだけど、実はそれほど感動(無理矢理泣いた感がある)は出来なかったし、
今後の人生に生かせるものは何も無いだろう。
家族というテーマについてはCLANNADで散々ご馳走になったし、演出はあちらの方が上であるので、
AIRが霞んで見えたのかな。
・Ever17−The out of infinity(PS2) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
い
かつて交わした約束と。
か
還
る
べ
き
場
所
へ
。
作画 :★★★
そう特筆するべき点は無い無難な感じ。ちょっとだけ古臭い作画かもだよ。一枚絵の一部はゾクっとするほど綺麗。
ストーリー :★★★★★
あまりに緻密に組まれたストーリーに誰もが驚きを隠せないだろう。
某ゲーム評価サイトでは97%の人がこのストーリーの先を読むことが出来なかった。
っていうかこのゲームは謎を解こうとしてはダメです。
素直に騙されましょうwそうしたらあなたは勝ち組です。
っていうかこのゲームって絶対ネタバレ禁止なんですよw
分かってしまったらこのゲームの価値が無くなるから。
「ポートピア連続殺人事件」の犯人を最初から知っていてプレイするようなモノですw
意外性 :★★★★★
まさか○◇が□○☆×だなんて、余程ひねくれていない限り想像しませんですからw
このゲームは全てが伏線になっているので思わぬ所に真実の鍵が存在するかも。
でもその鍵を見つけようとするのは本当に自分の人生をつまらなくするような物です。やめましょう。
つーかおまっwゲームのパッケージのイラスト何だよw危険なイラスト掲載すんなw
熱中度 :★★☆
ストーリーと意外性がこれほどまでに高評価なのに関わらず熱中度がこれほど低いのは、
完全に序盤のストーリー展開のせい!
八神ココって奴がいるんですけどもね、こいつホントに電波ギャグを飛ばしすぎ。
AIRのギャグより笑えない。一瞬でも八神ココをカワイイと思った自分が馬鹿だった。
後、水中の牢獄に閉じ込められている割には緩慢なストーリー展開。
この緊張感の無さのせいで私は何回も、「クソつまんねー」を連呼していました。
いまから考えればそれすらも全ては伏線だったのですが、プレイ時の自分が気づくはずも無く。
正直にメインヒロインの八神ココ編がつまんなかったこのディスクを叩き割る所でした(本気)
音楽 :★★☆
単純に音楽として聴いてみた場合評価は低い物になるが、このゲームの中ではシナリオを引き立てる良音であると思う。
声優 :★★★
ココの声って花穂じゃんwカワイス。無難にキャラにあっている。少年編のココの寂しげな声も中々堂に入っている。
つぐみの声も顔とマッチしていてグッド。空は普通。少年も普通。倉成も普通。
キャラ :★★★☆
最初はウザいだけだけど、段々気に入っていくキャラが多いと思う。
ココも最初は電波女氏ね(酷過ぎ)って感じだけど、実はかなり繊細な性格なのと神秘性にやられた。
八百比丘尼(AIRとは違う)の話を聞いているときは本当にゾクっとした。
つぐみは女キャラの中では一番人気があるんじゃないかな。ただストーリーに引く人も一番多いと思うけど。
AIRと比較してもなんら遜色が無い程残酷なストーリーだよな。
あまりに切ない。。。(号泣)
まぁ、それはさておき田中優美清春香菜。この○×△伏線の女!
僕が最も好きになったキャラです。
めっちゃ頑張ったのにかなり報われていないような気がするなぁ。
まぁ最終的に幸せになれたからいいか。
つーかこいつの○★が※≠√だなんて本当に切なくなりますよね。。。。
ちなみに私が田中優と少年とのやりとりで気に入ったセリフは
「優は最初に僕に会ったとき言ってたじゃないか。
I am You!って。
あなたは私
私はあなた、
You are Me
ひとりぼっちじゃない。」
ごめん、俺男だけど少年に惚れたわwさらっとこんな事が言える少年に乾杯。
後はサラと空かぁ、まぁこいつらの紹介はいいやw
本当はどうでもいいなんてことは言ってはならないんだけどね。
このゲームでは誰一人欠けてもゲームは成立しない。
だから、誰一人として重要で無いキャラなんていない。
ホントそこが他のゲームとは大幅に違う所だな。
後、最後に倉成武。私は古河秋生並にあなたの事を尊敬します。
総合 :★★★★☆
このゲームは正にゲームの中のゲーム。ゲームでなければ表現出来ないゲーム。
映画でもドラマでもでも演劇でもゲーム以外のメディアでは表現してはならないゲーム。
やろうと思えば出来るんだけど、どうしてもある部分が不自然になってしまうからね。
小説でやろうと思えば出来るか?
否。今度は別の問題で不都合が生じる。
あと、本当にこの作品は凄くおすすめなんだけど、一つだけ残念なことが。「絶対に解けない謎」が複数個存在している事。
ストーリーを盛り上げる為の演出なのかも知れないがそこはちょっと残念。
後はシステムもいいし、クリア後の特典は凄く嬉しいし、
ココ編だけだったら何回もやりたくなるような熱中度をもっているし、ゲームとしてはかなりイイ線をいっていると思います。
そして何故かこのゲームって廉価版が2000円で売ってるんだよね。。。価格面からしても小学生が買えるような値段だし、手軽に手が出せる。
でも2000円だからって評価を甘くした訳ではないよ!これは本当!
・最後にCLANNADを一言評価だけ(PS2) ――春。ありふれた学園生活から始まる、人と町の物語。―――――――――――
作画 :★★★★
杏と椋のそれぞれのキスシーンと有紀寧の友達以外の立ち絵は本当に良い。特にアフターラストの渚の表情は秀逸。あれぞ母。
ストーリー :★★★★★
アフター以外にもいいストーリーはいくらでもあった。麻枝氏と涼元氏がメインで手がけたストーリーは全部心に残る。
意外性 :★★★
あえて挙げるなら、渚のみならず汐まで殺そうとしたこと。悲しかったのもあるし、怒りが込み上げてきたのもある。
熱中度 :★★★★☆
春原がいます。説明はこれだけでよろしいか?
音楽 :★★★★☆
私はこの音楽をこの先何年も何年も聞き続けるだろう。そしてその度にこのストーリーを思い出すだろう。
声優 :★★★★
かなりイメージがぴったりだと思う。だけどここは前作には及ばないかな。
キャラ :★★★★★
朋也がいる秋生さんがいる早苗さんがいる風子がいる祐介さんがいることみがいる春原がいる直幸がいる汐がいるなにより渚がいる。
総合 :★★★★★
天晴れ、CLANNADは日ノ本一の兵なり。現在までにプレイした最高のADVゲームです。
・
・
・
・
かなり偏った評価になりましたね。
もしこの評価を見てここはおかしいだろ!
という点があったら是非ご指摘を。
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